日本語を勉強していると、同じ「ほう」と読む漢字がたくさん出てきますよね。
その中でも間違いやすいのが、「抱」「包」「報」です。
この3つは読み方が同じだけでなく、見た目もちょっと似ていて、初級〜中級の学習者にとってとても混乱しやすい漢字です。
今回はそれぞれの意味・使い方・語源(由来)・例文まで、しっかり比較して整理していきましょう!
1. 「抱(ほう/だく)」の意味・使い方
「抱」は、「かかえる」「だく」「心に思う」という意味があります。
感情や人、考えを「心や体で持つ」というニュアンスです。
◆ 基本的な意味
- 腕で何かをしっかりと持つ(だく、かかえる)
- 心に思いや感情・希望などを持つ
◆ よく使う単語
- 抱く(いだく/だく)
- 抱える(かかえる)
- 抱負(ほうふ)
- 抱擁(ほうよう)
- 抱きしめる(だきしめる)
◆ 例文
- 赤ちゃんを抱いて寝かせる。
- 夢と希望を抱いて、日本に来た。
- 彼には大きな抱負がある。
◆ 由来(語源)
「抱」は「手+包」からできた漢字。
「手で包む=かかえる、だく」というイメージです。
2. 「包(ほう/つつむ)」の意味・使い方
「包」は、「つつむ」という意味が中心の漢字です。
物を紙や袋などでくるんで中に入れる、覆うような動作を表します。
◆ 基本的な意味
- 外から何かをおおって中に入れる(つつむ)
- 覆う、包囲する
- 含む
◆ よく使う単語
- 包む(つつむ)
- 包装(ほうそう)
- 包容(ほうよう)
- 包帯(ほうたい)
- 包含(ほうがん)
◆ 例文
- プレゼントをきれいな紙で包んだ。
- 彼女はすべてを包み込むような優しさがある。
- ケガをしたので、包帯を巻いた。
◆ 由来(語源)
「巳(ヘビ)を布で巻いている姿」からできた象形文字。
何かを中に入れて覆う意味。
3. 「報(ほう)」の意味・使い方
「報」は、「知らせる」「むくいる」「返す」という意味があります。
情報を伝える、または何かをしてもらったことへのお返し(報いる)を表します。
◆ 基本的な意味
- 情報を知らせる(ニュース、連絡)
- 行動・恩などに対するお返し(報酬、恩返し)
◆ よく使う単語
- 報告(ほうこく)
- 情報(じょうほう)
- 報酬(ほうしゅう)
- 応報(おうほう)
- 報いる(むくいる)
◆ 例文
- 上司に仕事の進捗を報告した。
- ボランティア活動には報酬がないが、達成感がある。
- 彼の行いには必ず報いがあるだろう。
◆ 由来(語源)
「幸(しあわせ)」と「又(手)」の組み合わせ。
「幸せを与える」「お返しする」意味を持ちます。
4. 「抱・包・報」の違いまとめ
項目 | 抱(だく・ほう) | 包(つつむ・ほう) | 報(ほう) |
---|---|---|---|
意味 | 抱く、心に持つ | 物を包む、含む | 知らせる、お返しする |
使われ方 | 物理・精神的な「かかえる」 | 何かで覆って中に入れる | 情報や行為の返し、伝達 |
例単語 | 抱負、抱擁 | 包装、包帯 | 報告、情報、報酬 |
イメージ | 心・体で何かを持つ | 覆って中に包む | 言葉や行動で返す・伝える |
共通点 | 音読み「ほう」 | 音読み「ほう」 | 音読み「ほう」 |
5. よくある間違いとクイズ
◆ 間違い例
- × プレゼントを抱む → ○ 包む
- × ニュースを包告 → ○ 報告
- × 彼に愛を報きしめる → ○ 抱きしめる
◆ クイズ
① 赤ちゃんを( )いて寝かせる。
② プレゼントを丁寧に( )んだ。
③ 社長に結果を( )告した。
④ 自分の夢を心に( )いて、日本に来た。
正解はこちら>>
まとめ:読み方が同じでも、意味は大違い!
「抱・包・報」はどれも「ほう」と読むのでややこしいですが、
それぞれの意味とイメージをしっかり区別することで、自然に正しく使えるようになります。
ポイントは「動きの方向」:
- 抱:自分の中で持つ、心や体
- 包:外からおおう
- 報:外へ伝える、返す
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